キャンベラ滞在記

オーストラリアのキャンベラで過ごす1年間の備忘録です。

Justice of the Peace

こんにちは。かなり久々の夫です。

今回は日本では馴染みのないJustice of the Peace (JP)という制度について紹介します。

JPとはwikiによると日本語では治安判事といって、下級裁判官にあたるようです。
ただし、オーストラリアのJPはそこまで司法権はなく、立会人が必要な書類のサインを行ったり、コピーされた書類が間違いなく原本と同じであることを証明しサインしたりする役割だそうです。
基本はボランティアのようで、地域の人格者という感じでしょうか。

不慮の事故

数か月前の話ですが、出張のためカナダへ行く機会がありました。
オーストラリアに負けず劣らずの大自然を満喫してきました。
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問題は帰路でシドニー空港に到着した時でした。
通関のため全ての荷物は出てくるはずなのですが、
いくら待っても自分の荷物が出てこない。
問い合わせ窓口を探していたとき、
アナウンスで自分の名前がチラッと聞こえた気がしたので、
指示された場所に向かうとスタッフが対応してくれました。

何でも荷物の到着が遅れたため、後日自宅まで配送するから住所教えて、
ということでした。
「どうせスーツケースには衣類くらいしか入ってないし、
通関申告が楽になって、さらに重い荷物を引っ張らなくて済むからラッキーさ」
とスタッフに冗談を飛ばす妄想をしつつ、帰宅しました。

スーツケースは翌日には届いたのですが、
よく見るとびっくり!
車輪が壊れてました。
2つあるうちの2つとも。

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高いものでも、新しいものでもなかったのですが、
遅れた上に壊れて返ってきたのに少し腹が立ったので、
ダメもとでクレーム入れてみることにしました。

JPによるサイン

オーストラリア大手航空会社、某ジンオーストラリアに連絡してみると、クレーム申請には必要事項を記入した所定の申請書と、荷物の写真、それからJPによるサインが必要ということでした。
はじめJPのサイン欄はよくわからず、自分で書けばいいのかなとか思ってました。
ただ、調べてみるとJPに認定された特別な個人からサインをもらう必要があることが判明しました。
日本にいたら、なぜ何も悪くない客の俺がこんな手間かけなきゃいけないんだ!
と客=神様的な考え方をしちゃいそう。
(キャンベラにいても思ったけど)

キャンベラでJPを探していると、こんな一覧表にたどり着きました。

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結構いっぱいあるように見えて、近場で都合の良い時間帯となるとほとんど選択肢がありませんでした。
土曜日に家の近くの警察署でもやってるみたいですが、
悪い事したわけでもないのに何か緊張しそうだったので、
モールで2時間だけやってるJPサービスに行って来ました。
ちなみにこの表以外にもJPの個人が一覧で検索できるようになっているので、
直接連絡を取ってサインしてもらうこともできるようです。

モールでは写真を撮り損ねたのでネットから拾った画像ですが、こんな感じでリタイアした気の良さそうなおじいさん2人が対応してくれました。
身分証明書の提示+内容確認+世間話 を達成し、
無事にサインをもらいました。 f:id:hintaro:20180812193521p:plain
※写真はイメージです

さて、気になるクレームの結果ですが、
遅延と破損の賠償金として$100を請求してみたのですが、
半額の$50返ってきました!
うーむ、もっと高額でもよかったかな・・・。
もともと高いものでもなかったし、古かったから儲け儲け
とはいえ航空会社"某ジン"と何度かやり取りもあり、
写真を準備したり、JPを調べてサインもらいにいったりと、
なかなかの労力を使ったので、ちょっと割に合わなかったかなという感想です。
まぁあまり申請が簡単すぎるとクレームだらけになっちゃうから、仕方ないですね。