オーストラリア・キャンベラ 賃貸、家探し ~実体験version~
こんにちは。ゲストの夫です。
今回はキャンベラでの家探しについて
私が実際に体験したことを書こうと思います。
家探しのおおまかな流れ
ネットで内見(Inspection)予約 → 現地集合して内見 → 気に入ったら申し込み(Application) → 審査結果待ち → 契約 → 入居
家探しは基本的にこのように進みます。
まずはネットで物件を探すところから始まるので、ネット環境は必須です。
さらに現地ではText(SMSのこと)やメールで内見予約の確認や変更通知がくるので、外出先でも確認できるようにスマホ(+現地SIM)も必須だと感じました。
事前知識
- 家賃の表示は基本的に週単位。$400pwのように書かれる。
- 水道代は多くの場合家賃に含まれる(オーナーもち)
- 部屋数はbedroomで表記される。1bedroomなら1LDK。
- 間取り、広さ(㎡)は表記がない場合が多いため、内見で確認するか問い合わせる。
- バスタブはあまりない。
- キッチンはIHに見えるが、多くはラジエントヒーターやハロゲンヒーター。
不動産情報サイト(アプリ)
オーストラリアでメジャーな不動産情報サイトは次の3つです。
- Domain
- All Homes
- Realestate.com.au
すべてスマホアプリがありますので、インストールしておくと便利です。
私の一番のおススメはDomainアプリです。
使い勝手がよく、動作も快適で、お気に入りリストをメール等で共有する機能もあり、非常に便利です。
多くの物件はこの3つのサイトすべてに登録されていますが、
1つのサイトにしか登録されていない物件もありますので余裕があればチェックするとよいと思います。
1.内見 (難易度★☆☆☆☆)
キャンベラの賃貸物件は基本的にはネット上にある情報がほぼすべてです。
現地入り前に調べて、ある程度目星をつけておくとよいと思います。
また気に入った物件に申し込むには、内見していることが条件となるので
なるべく多くの物件を内見しましょう。
内見日は毎週水曜日前後にアップデートされ、土曜日に設定されることが多かったです。
ですので、私のように月曜日に現地入りしてしまうと、内見できる物件も少ないので時間がもったいないです。。。
内見の日程はエージェント(不動産屋)が一方的に決めますので、予定を合わせる必要があります。
物件の大きさにもよりますが一枠15分程度です。
内見日が設定されてない物件も多いですが、問い合わせをしましょう。
そうすると同時に自分の連絡先が登録されるため、アップデートがあった場合に通知が届くようになります。
内見予約はネット上で行います。
電話番号、メールを入力するとすぐに自動応答の確認メッセージが届きます。
またリマインド、参加確認、変更の連絡もTextやメールできます。
メールにはスケジュール情報が添付されてくるので、
Googleカレンダーなどに物件の場所と一緒にすぐ登録できます。
内見当日は開始時刻までに自分で現地に向かいます。
住所の見方ですが、例えば住所が
123/45 XXX Street Canberra ACT 2601
だとすると、123が部屋番号、45がストリートナンバー、XXX Streetが道の名前、CanberraのところにSuburb名、ACTは州名、2601は郵便番号です。
時間になるとこのような看板を持ったエージェントが現れます。
※イメージ図
現れない場合はすでに部屋で待機している可能性もあるので、インターホンを鳴らしてみるとよいです。
同じ建物でも部屋番号によって入口が異なる場合があります。
中では繋がっていない場合もあるので注意しましょう。
こちらでは物件の部屋番号まで不動産情報サイトで公開されています。
それでも見つからなければエージェントに電話しましょう。
内見はその枠を希望した全員で合同で行われます。
つまりその物件の競争率が分かります。
条件の良い物件は内見希望者が20人を超えることもざらにあります。
オーストラリアで賃貸歴がない私のような人は、競争率が高い物件はほぼ申し込みが通らないと思った方がよいです。
2.申し込み (難易度★★☆☆☆)
申し込みはオンラインで受け付けるエージェントが多いですが、中には紙に記入しなければならない場合もあるので、内見時に確認しましょう。申込書も内見時にもらえます。
「1form」という申し込み書類の共通化サービスを採用しているエージェントもあります。
こちらは一度必要事項を入力してしまえば、次から別の物件に申し込む際に記入事項を使いまわせるようになっています。
しかし便利な反面申込数も多いのか、私の場合このサービスで申し込んだ物件はあまり審査が進んでいる感じがしませんでした。
賃貸歴
オーストラリアでは過去2回分の賃貸歴を聞かれることが多いです。
初めて物件を探している人は日本の賃貸歴を書くしかありませんが、現地のものよりも信用度が低いと思われます。
こちらでは以前のエージェントからの推薦書(Reference)を要求される場合もあります。
上司、知人等の連絡先
勤務先、年収はもちろん、勤務先の上司の連絡先、それ以外の知人・友人の連絡先(親族を除く)も聞かれます。
こちらも初めて渡豪する人は現地の知り合いはいない場合が多いと思うので、日本人を書くしかありません。
私はあるエージェントから、勤務先の上司に電話してよいか?と電話で連絡があり、メールの方がよいです、と答えたらそれきり連絡がこなくなったという経験があります。
少しでも対応が面倒に感じたら、後回しにされるのではないかと思います。
本人確認書類
本人確認書類が厳密に点数化されており、合計100ポイントを超えないと申し込みを受け付けてもらえません。
点数はエージェントによって独自に設定されています。
提出できそうなものはありったけ提出することをおすすめします。
例えばあるエージェントは次のような点数配分になっていました。
- 運転免許証 … 40pt
- パスポート … 40pt
- photo ID … 30pt
- Birth certificate … 30pt
- Medicare card … 20pt
- 過去2回分の家賃レシート … 20pt
- Bank statement … 10pt
- 公共料金のアカウント … 10pt
などなど
基本的には現地人向けのIDなので、photo IDやMedicare cardなど日本人は持っていないものも多いです。
私の場合は国際運転免許、パスポート、英訳した戸籍謄本、日本の銀行の残高証明書、社員証など、とにかく出せるものをすべて出しました。
3.審査 (難易度★★★★★)
申し込みが完了したら、いよいよ審査が始まります。
連絡がない限り特にこちらからやることはありませんが、ここが最難関です。
申し込みが複数あり、さらに相手が現地人の場合は基本的には敵わないので、大体落とされます。
私は10件以上申し込みましたが、2件ほど審査が進んでいる感じはあったものの、私のホテル滞在のタイムリミットもあり、結局2週間の家探しで1件も通りませんでした。
審査が進んでいた物件の条件としては、やはり申し込みが自分の他にないことです。
一番審査通過が近かった物件は、新しく出たばかりの相場より少し家賃高めの物件で、最初の内見日に内見し、私以外の内見者は1人だけでした。申し込みはその日中に行いました。
日本とは違って一概に早い者勝ちではないようで、ある程度の期間で集まった申し込みの中から、オーナーが条件の良い借り手を選ぶようですが、それでも申し込みが早いに越したことはありません。
いいところまで審査は進んでいましたが、やはり賃貸歴のない外国人ということで、オーナーから1年間分の家賃相当額の現地銀行残高証明を提出するように要求がきているとエージェントから連絡がありました。
そんな大金を滞在2週間で現地通貨で持っているはずもなく、結局タイムアップでした。
じゃあ結局どうしたかというと、現地の唯一の知り合いが借りている部屋のエージェントに私のことを紹介してくれ、ちょうど空いたばかりの部屋を斡旋してくれました。
信用を得るのがいかに大変か、人のつながりがいかに大事か痛感しました。
4.契約 (難易度★★☆☆☆)
無事に申し込みが通ったら、数日中に確約の連絡を入れ、後日エージェントに出向き契約書にサインします。
内容がすべて英語という点を除けば日本とあまり違いはありません。
私の場合はその場で、敷金(Bond)と1ヵ月分の家賃を支払いました。
オーストラリアでは銀行の送金が非常に便利です。スマホアプリで簡単に送金できます。
相手の電話番号で振り込むこともできるので、例えばランチを友達と食べて一緒に会計したときなども、銀行送金で手軽にお金のやり取りができます。
5.入居 (難易度★★☆☆☆)
入居する際にエージェントからコンディションレポートという、
写真のコメントがついたレポート(私の場合約50ページでした)を受け取ります。
入居者は2週間以内に内容をチェックし、レポートに書かれていない汚れ、不具合、その他気になることがあればすべてレポートに記入し、提出します。
(エージェントによって違うかもしれません)
競合の少ない物件探し
現地人と比べて不利な状況で少しでも確率を上げるにはどうしたらよいか、感じたことを挙げます。
- 新しく掲載された物件をチェックし、なる早で内見し、なる早で申し込む
時間が経てばそれだけ申し込みの数も増えるので、なるべく早めに行動するとよいと思います。
- 長い期間掲載されたままの物件をチェックする
先ほどと反対のことを言っていますが、このような物件は人気がない可能性があります。
- 貸し手がPrivateの物件を探す
allhomesではこのようにPrivate Listerと表示が出ます。
エージェントを説得するには客観的な証拠をしっかり揃えて提出する必要がありますが、個人で出している人であれば、
実際に会って経済的、人間的に問題ないことが説明できれば信用を得られやすいと思います。
ただしネットで内見予約、申し込みなどはできないことが多いため、最初から直接電話で問い合わせる必要があり、
ある程度英語力が必要になると思います。
- 現地の知り合いを頼る
私は最終的にこれしか選択肢がありませんでした。
地域情報
最後に地域情報についてです。まだ暮らし始めて間もないので大した情報は書けませんがご容赦ください。
まずキャンベラで都会に住みたい場合はCity周辺で探しましょう。
Cityとはキャンベラの中心街のことを指します。
こちらにはSuburbという地域名があり、Cityの他にはTurner、Braddonあたりが中心街に近いです。
Cityにはキャンベラで一番大きいショッピングモール「Canberra Centre」があり、買い物には困りません。
次にCityからは少し離れていて、Cityへは車やバスでの移動が必要になりますが、
BelconnenもおすすめのSuburbです。
キャンベラで二番目に大きいショッピングモール「Westfield」があり、こちらも買い物には困りません。Cityほど混みあっておらず、静かな住宅街です。
まとめ
キャンベラの部屋探しは思っていたよりも大変でした。
現地の人にも2週間じゃ短いと初めに言われました。
なるべく探す期間を長く準備し、時には条件を妥協することも必要になると思います。
これからオーストラリア・キャンベラで家探しをする方にとって、この記事が少しでも参考になればと思います。